どうも!通販デザイナーのヤマダカイト(@slash_kaito)です。
事業会社やメーカーにはデザイナーがいない、もしくは人数が少ないということが往々にしてよくあります。一人で業務を回していたりすると、
「あーあ!バナーのサイズ展開だれかやってくれないかなー!ていうか自分のコピーロボットがいればなぁ….」
とか思いますよね。そんな時に役立つのが、こちらの「定額制デザインサービス」。そのメリットや料金、使い方などについて、ご紹介していきます。
定額制デザイナサービスについて、これだけまとまってるサイトは2019年3月現在の時点2021年2月時点でも他にありません!この記事がもっとも詳しく比較しています。
要ブックマークですよ!!それでは参りましょう!
定額制(サブスクリプション)デザインサービスとは
定額制デザインサービスは毎月固定の金額で、各種デザインを請け負ってくれるサービスです。
サブスクリプションは、最近のサービスでよく使われるマネタイズの方法ですね。
例えば、ネット動画サービスや、apple music・spotifyなどの音楽配信サービスなどは、すべてサブスクリプションモデルです。IllustratorなどのAdobe製品も、最近ではサブスクリプションになりました。
定額制デザインサービスの価格
定額制デザインサービスの価格は、月々3万〜15万ほど。ほとんどが松竹梅の価格設定で、最短の契約期間が決まっているのが特徴です。
例えば毎月5万円のライトプランなら半年間の更新、毎月8万円のスタンダードプランなら3ヶ月ごとの更新、毎月10万円のVIPプランなら毎月の更新、といった具合です。
定額制デザインはこんな方におすすめ
月額定額制のデザインサービスはこんな方におすすめです。
- 社員にデザイナーがいない
- デザイナーが辞めてしまった
- 社内のデザイナーが育たない
- 構成やコピーなど考えることに時間を当てたい
- スプリットランや、A/Bテストをしたい
またクライアントワークをしている制作会社でも、こんな時に使えます。
- 提案数を増やしたい
- 提案の際、別のテイストのものが欲しい
手が空いていない時のお助けマンといったイメージですね。
社員vs外注vs定額制デザインサービスの比較
定額制デザインサービスを検討する際に比較案としてあがるのが、社員を1人雇うor制作会社や代理店に依頼、という選択肢。
デザイナーを1人雇うときの経費や、都度精算の外注スタッフに頼んだときのメリット・デメリットを比較してみましょう。
デザイナーの社員を雇う場合のメリット・デメリット
社員を雇った時のメリットは、
- コミュニケーションが取りやすい
- 融通がきく
- 知見を貯められる
- 育てば他の人も育ててくれる
- 社内に新しい風を吹かせてくれる
といった部分。毎日いっしょに働くわけですからね。言うなれば同じ釜の飯を食べる戦友でしょうか。
逆にデメリットは、初期の費用対効果が低いところ。
人を一人雇うのにかかる費用は、だいたい給与の1.5倍くらいと言われています。
例えば月給20万円だとしたら、保険や福利厚生費、業務に必要な経費などを含めると毎月約30万円を負担しているのです。(会社規模などによっても変動します)採用活動費や初期投資を含めると、もっとかかるでしょう。
その割に、ある程度モノになるまでは時間がかかります。しかも辞められてしまうというリスク付き。辛い…(T_T)
外注スタッフのメリット・デメリット
外注スタッフを雇うメリットは、
- クオリティが高い(ことが多い)
- ディレクションもしてくれる(ところが多い)
- 社内のリソースがかからず丸投げできる
ということ。
ただ、制作会社によっては「アウトライン前のデータをくれない」といったこともあるので、契約する際の事前チェックが大切。
デメリットは、価格が非常に高いこと。一案件につき10万・20万は平気でかかります。頼む量によっては毎月100万以上かかることも。
定額制デザインサービスのメリット・デメリット
定額制デザインサービスのメリットは、価格がとにかく安いこと。
月額3万から15万円くらいで、好きなだけ依頼することが可能。依頼できる範囲は幅広く、紙モノからweb、イラスト、テキストライティングまで様々です。
一方、デメリットとしては、
- 融通がききにくい
- ディレクションや構成・ラフの制作はできない
基本的に対応可能なのはデザインだけ、つまり手を動かす作業だけです。なので、依頼する側にとっては「デザイン工数は減るけれど説明・指示を出す工数が別途かかる」という状況になります。
国内の定額制デザインサービス8社の一覧
定額制デザインのサービスをご紹介します。
見にくい場合はこちらから。
Lacers Creativeミギウデ※2021.3.24修正
2020年10月1日付でランサーズが連結子会社であるシクロマーケティング株式会社との吸収合併を行い、それにより「ミギウデ」はLancers Creativeにサービス名を変更しました。
ミギウデから引き続いて各種ECサイトが対応可能となっているのが大きなポイントです。
楽天・amazon・Yahooまでは対応可能なところは多いですが、FutureShop2やMakeShopに対応してるのは結構珍しい気がします。
あとは、オペレーション設計までしてくれるのも大きなポイント。価格設定が他のサービスに比べてやや複雑なので、そこだけご注意を。
デザホ
大阪の制作会社、株式会社サンセイが運営するデザイン制作代行サービス。
紙モノからECサイトや幅広く対応できると記載されていますが、制作実績にはチラシが多いので紙モノのほうが強いのかもしれません。
価格は6万6500円/月(1年契約)から。
あなたの会社のデザイン部
価格的には最も安く、月額3万円から。(2019年11月9日更新)
価格は月額5万円から。しかも全プラン1ヶ月更新なので、年度末だけ使いたいんだけど・・・といったニーズにもバッチリ。
サイトもLP風に作られているので、web系に強そうなイメージです。構成案も作成してくれるようですが、納期は4~6週間と割と長め。予算があまりないので、時間がかかってもいいという時に重宝しそうです。
CasterBiz Design(閉鎖)
CasterBiz Designは、オンラインアシスタントサービス「CasterBiz」やリモートワーク案件を紹介する「Remote Style」「REWORKER」など、様々なサービスを運営する株式会社キャスターの定額制デザインサービス。
なんといってもLPデザインがオシャレです。
月額8万円からのプランの依頼例は、
画像加工10点バナー4枚キービジュアル画像1枚
といった感じ。LPの制作に関してはASKとなっています。
この雰囲気がマッチしそうなら、一度問い合わせしてみるといいかもしれません。
僕が所属している会社でも使っていたのですが、閉鎖しておりました・・・。運営会社であるCasterが提供しているCasterBiz marketingが近いサービスとなっています。
こちらはマーケティングの戦略立案からデザイン・運用までをワンストップでお願いできるサービス。
料金に関しては少しお高く、24万円からとなっておりますがマーケティング施策を一貫してやってもらえるとなれば妥当な金額だと思います。なにより、以前お願いした時もデザインは良かったです。
デザサポ
秋田県にある株式会社アイ・クリエイトが運営するサービス。価格は4万円(12ヶ月契約)から。
手書きのザザッとしたラフからでも、ここまでデザインしてもらえます。
サービス紹介動画もあるのでご覧いただいたほうが早いかもしれません。(削除されていました)
TSUKUTTOKU
LPのグリグリ動くロボットがかわいいです。
お試しキャンペーン中で、制作事例としてサイトなどで紹介される代わりに無料で1点制作依頼できます。クオリティを確認する意味でも、一度依頼してみるといいかもしれません。
まるなげクン
企業のマーケティング支援を行う、株式会社ケイネックスが運営するサービス。東京と大阪にオフィスがあるようです。
お客様の声にYAMANがあるのが目を引きます。
価格の幅が5万円から6万5千円とあまり差がありません。最低契約期間を加味して考えた時、6万5千円のプランが一番オトクかもしれません。
デザインパスポート
東京千代田区にある株式会社ジムのサービス。1981年から続く制作会社で、HPのスタッフ一覧を見る限り、ディレクター・デザイナー・コピーライターが若手からベテランまで揃っている印象。
Webやグラフィックから映像・空間デザインまで行っているようです。
価格はすべて年間契約で、5万・10万・15万の3種類。サービス紹介のサイトはそうでもないですが、コーポレートサイトの制作実績を見る限りではクオリティが高そうです。
Creative Partner(2021.02.19追記)
実績を見る限り、コーポレートサイトやキャンペーンサイトに強そうな印象。ロゴやブランディングもやってますね。
非常にクオリティが高い上に、納期がめちゃくちゃ早い・・・。ウェブサイト7日はすごすぎ。
ただその分ちょっとお高めで、一番安いプランでも15万円/月の12ヶ月契約。紙もwebも一通りやってもらえそうなので、スタートアップやデザイナーがいない会社にはいいかもしれません。
LP一本作るだけでも制作会社に依頼したら15万円は超えるでしょうし、デザイナー雇ったらもっとかかります。そう考えればかなりお得なのかと。
定額制デザインサービスのまとめ
今回は、定額制デザイン制作サービスについてご紹介してきました。
どのサービスも基本的には手を動かす作業のみ、というイメージですので純粋に制作時間をお金で買うという感じですね。イラレならアウトライン前後のデータをもらえるので、バナーやLPのA/Bテストにも使えるな、と感じました。
作業時間を減らして考える時間にあてることで生産性をアップさせるのは、もはや当たり前の世の中です。事例としては、株式会社ガイアックスの最年少事業部長である管大輔氏のインタビューでも語られています。
定額制デザインサービスを有効に利用して、生産性をバンバン上げましょう!
個人としての生産性を上げるなら、こちらの記事もおすすめです。
通販デザイナーのヤマダカイト(@slash_kaito)でした!それではまた。
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