2020年はコロナ禍の影響で、様々な業界に影響が出ました。
リモートワーク・在宅ワークが一般的になった業界もあれば、売上が急降下する業界も多く、世の中のすべての人が『自分の力で仕事を見つけ出す・作り出す』必要が出てきたように思います。
家にいる時間も多い中、「副業を始めよう!」という人が増えたのもわかる気がします。
そこで今回は、副業を始めたいとお考えのデザイナー向けに「在宅デザイナーが使っている副業・複業におすすめのWebサービスまとめ」をご紹介いたします。
自分に合ったサービスが探しやすいように、
- 「とにかく、すぐに稼ぎたい」
- 「毎月安定して仕事が欲しい」
- 「長く付き合えるクライアントが欲しい」
の3つに分けています。
それでは見ていきましょう!
デザインスキルを活かして、単発で制作を請け負う副業
まずは気軽に始めてみたい!という方はこちら。自分のスキルを売りに出す、という感じのサービスです。
メリットはすぐに仕事に取りかかれること。気軽な気持ちで始めて、本業が忙しい間はお休みなんてことも可能です。
デメリットは単発の仕事が多い(ものによっては、次につながるものもありますが)ので、継続的に稼ぐことが難しい点です。
Lancers(ランサーズ)
ご存知ランサーズです。コンペでどうやったら選ばれるか?という記事も書きましたのでよければご覧ください。
デザイン案件はもちろん、システム開発・ライティング・ネーミング・撮影・翻訳といった専門的なスキルから、アンケート・文字入力など簡単なものまで色々なジャンルの依頼があります。
webデザインは
- ウェブサイト制作・デザイン
- スマートフォン・モバイル制作
- バナー・アイコン・ボタン
- ECサイト構築・運用
- Webマーケティング・集客
- 運営・更新・保守・SNS運用
グラフィックデザインは
- ロゴ・イラスト・キャラクター
- 印刷物・DTP・その他
- POP・シール・メニュー
- 看板・地図・インフォグラフィック
- CD・本
- プロダクト・3D
に分類されます。
また、応募の形式も複数の応募者が提出した中から選ぶコンペ形式と、見積もりと実績を提出してから仕事にとりかかるプロジェクト形式の2つがあります。
また、最近ではココナラのようなスキル販売型のランサーズストアや、クライアント先に週1日から常駐して仕事をするスポット常駐のようなサービスも。
クラウドワークス
ランサーズと似たサービスですが、案件数がやや少ないです。
基本的にランサーズをチェックすれば自分のやってみた仕事があるとは思いますが、無かった場合にクラウドワークスの方もチェックしてみる、といった使い方で良いと思います。
クラウドワークスに無料登録
ココナラ
先日記事にもしましたココナラです。
ランサーズのように自分からクライアントを探す営業マン型とは異なり、自分のスキルを公開してクライアントを募集する店舗型のようなイメージです。
価格を最初から表記しないといけないんですが、価格帯的には皆さんかなりお安くしています。価格競争にもなってくるので、安くないと仕事自体が入ってこないという難しさがありますね。
おひねりやオプションがないと、作業量と売上のバランスが厳しいかなと思っています。とはいえ、ランサーズのように「提案したけど決まらなかったから、作業がムダになった・・・売上がゼロだ・・・」ということがありません。
ある程度ランサーズで修行したら、ココナラに出品してみるというのが良いかもしれません。
デザイナーとして一定期間稼働して稼ぐ副業
ハーフコミット型と言われる、月の稼働時間がおおよそ決まっているものです。
メリットは毎月安定した収益ができること。デメリットはスキルだけじゃなくコミュニケーションスキルなども必要になってくること。
副業クラウド(旧:Another works)
Anoter worksは「挑戦する全ての人の機会を最大化する」というビジョンのもと、企業と複業者をマッチングするサービスをしています。
プロフィールを記入して、気になる企業があれば「キニナル」ボタンを押せばあとは待つだけ。
募集条件も稼働日数・稼働時間・希望単価・レベルなど細かくフィルターかけて検索できます。
デザイナーだけじゃなく、エンジニア・営業・マーケターやカスタマーサクセスなども。結構フルリモートの案件も多くあります。時代ですね〜。
登録はフェイスブックやAppleのアカウントでできるので、自分の条件に合いそうな企業を探してみましょう。
シューマツワーカー
シューマツワーカーはその名のとおり、週末副業をしたい人専門のエージェント。登録してエージェントの人に会ったので記事にしました。
未だ案件の紹介は来ませんね….やはりデザイナー案件よりも、エンジニアの案件のほうが多いようです。
その後、UIデザインの案件が来ましたが、残念ながら専門ではなかったのでお断りさせていただきました。
Midworks
正社員並みの福利厚生や保証がついて、フリーランスのような働き方ができるのがMidworks。
以前「転職に悩むデザイナーにもMidworksをオススメする3つの理由」にも詳しく書きましたが、とにかく高額案件が多数。
例えば、
【Illustrator/Photoshop】ユーザー数百万人のソーシャルゲームグラフィックデザイナー」月額単価40〜60万円
とか
【Photoshop/Illustrator】広告事業でデザインをしてくれる方大募集」月額単価50万円
など。
それでいて、
- 確定申告ソフトfreeeのフリーランス向けプランが利用無料
- 書籍代10,000円まで負担
- 税理士LINE@相談額負担
- 顧問税理士紹介額負担
- 給与保証制度
- 業界最大手リロクラブの福利厚生サービス(年間30万円相当)
- 保険の半額負担
といった福利厚生が多数。
リモート可・低稼働で副業としての案件はかなり限られますが、独立を考えている方や副業もバリバリやっていきたい!という方はぜひ登録しておきましょう。登録すれば様々な案件を紹介してくれるので、新しい取引先と出会える可能性が広がるかも。
あとエンジニア・デザイナーだけじゃなく、Webマーケターの案件なんかもあります。
Midworksに無料で登録する!
Workship
オウンドメディアで有名な株式会社LIG。その元社長である岩上 貴洋氏が新たに立ち上げた株式会社GIGが運営するフリーランス案件のマッチングサイト。それが「Workship」です。
週2日から、かつ高単価の案件を扱っていますが、求められるスキルは完全にプロフェッショナルなもの。
デザイナーで言えば、サイトのアートディレクションやインタラクティブな情報設計ができる、など見た目のデザインだけでなく総合的なスキルが求められる案件が多い印象。
登録自体は無料ですが、書類審査・面談を経てからの案件の紹介になります。登録者もハイスキルな人が厳選されてそうですね。
会社員だけど土日の週2日だけ働きたい、といった案件もあるようなので自信がある方はチャレンジしてみてもいいかもしれません。Midworksと同じく、全自動クラウド会計ソフトfreeeを無料で提供してもらえます。
クライアントと直接契約したりプロジェクト単位でコミットする副業
スポットやハーフコミット型と異なり、プロジェクト単位で継続的に仕事をしたい場合はこちら。
会社や店舗のブランディングなどもこちらに当たります。デザインスキルだけではなく、ビジネスへの深い理解も必要になってくるので生半可な気持ちではできませんが、間違いなく面白くやり甲斐のある仕事です。
Twitterも副業の探し先として、かなりおすすめです。実際に僕も何社かお取引させていただきました。
ただ、普通にTwitter楽しんでるんではダメです。以下は悪い例。
こんなおもしろツイートをリプライしてるようなアカウントでは、全然仕事につながりません(笑)
大事なのは3点。
- 専門性の高い(ように見える)ツイート
- 専門性の高い(ように見える)プロフィール
- 副業を募集している意向
専門性の高い(ように見える)ツイートは、例えば僕でいうと「通販×デザインについての考察」とか「おすすめの通販マーケティング本」のような感じです。
もしかして最近、EC系の方にフォローしていただけるのは、このnoteを見ていただいたからですかね?ありがとうございます!https://t.co/4vJNvLf1qn#ec #単品通販 #d2c
— ヤマダカイト@通販デザイナー (@slash_kaito) October 26, 2020
高い(ように見える)と書いたのは、別に業界No.1のスキルでなくともいいよ、という意味です。
業界的に見たら、僕レベルのキャリアとスキルのデザイナーはゴロゴロいます。でも、通販検定1級持ってて、経営戦略・通販マーケティング・通販CRMの経験と知見があるデザイナーはそんなにいないんじゃないかなーっていう自信はある。
これが専門性です。
仮に、あなたが通販事業をやっている会社にいて、デザイナーを探していたとします。
って人と、
がいたら、どっちに依頼しようと思うでしょうか。
2つ目の、
- 専門性の高い(ように見える)プロフィール
も同じ理由です。Twitterの導線的に、コメントを見て興味が湧いたらプロフィールを見られることが多いので。
自分の専門性ってなんだろう・・・と迷われる方は、自己分析から始めてみましょう。自己分析はメモの魔力やストレングスファインダーがおすすめです。詳しくはこちらの記事で。
3つ目の、
- 副業を募集している意向
っていうのは、当たり前だけど大事なポイント。副業できるかどうかわからない人より、副業募集している人のほうがアプローチしやすいのは当然です。
yenta
yentaはビジネスマッチングのスマホアプリ。様々な企業の代表や役員など決済権を持つ人も多数登録しています。
うまくプロフィールを書けば、クライアントやビジネスパートナーとして、長期的に仕事を依頼してもらえる可能性はあります。実際に2018年2月現在、僕は使い始めて1ヶ月程度ですが26名の方とマッチングし、そのうち役員・取締役の方が10名いました。
すごく良いプロダクトだと思います。使ってみた感想を記事にしたので、併せてご覧ください。
yenta
Atrae, Inc.無料posted withアプリーチ
ITプロパートナーズ
『「週2日」からのお仕事紹介で IT起業家やフリーランスの自立を支えるサービス』と銘打つのが、こちらのITプロパートナーズ。
副業というよりは、フリーランスのためのサービスというイメージ。中長期的に安定して稼ぐのにはピッタリです。ちなみに、高校の先輩である「けんすう」こと古川健介氏がサイトに出ております。
まぁ面識はないんですが(笑)どうやらnanapiでITプロパートナーズの紹介記事が掲載されているよう。ぜひそちらもあわせてご覧ください。ITプロパートナーズの登録は無料。しかもFacebookアカウントで登録できるので、ぜひ登録してみましょう。
YOUTRUST
YOUTRUSTはFacebook上の友人、もしくは「友人の友人」からオファーが届いて、副業がはじめられるサービスです。
僕も最初に副業を始めた時は友人からの依頼でしたし、やはり信頼できる相手からの依頼が最初の取っ掛かりとしては良い気がします。そういった意味で、友人・または共通の友人がいるというのは信頼関係の構築がしやすいはず。
僕も試しに登録してみましたが、そもそもFacebookの知り合いがめっちゃ少ないので友達候補がゼロでした…(涙)
その後、なんとかかんとか10人まで増えました。ヤマダと友達になってやってもいいぞ!という心優しい方はこちらからご登録いただければ、僕と友達でつながれますのでぜひ。
もっとこのサービスが広がってくれれば友達の友達から仕事依頼が来る…かもしれません。今後に期待です。FacebookのIDで登録できるのでぜひ。
番外編
副業というよりはスキルアップだったり、趣味だったり…うまくいけばお金になるかも?というようなものを選びました。
ブログ
僕もやっております。ブログです。少しづつですが、収益が伸びてきました。ご覧頂いている皆さまのおかげです。感謝。
デザイナーの方は結構ブログを副業でやっています。代表的なところですと、
- Manaさんが運営するWebクリエイターボックス
- webデザイナーなら必ず一度は見てるコリス
- 他メディアに寄稿もしている、OMG@omgoxorg)が運営するOMGmag
- 最近デザインの薄い本を制作、販売中(僕も買いました)のスズキアユミさん(@designmemo_jp)が運営するdesignmemo.jp
- イラストがめっちゃかわいい、すぴかあやかさん(@spicagraph)が運営するデザイナーのイラストノート
- 最近は北海道で旧家のリフォームに励んでらっしゃるベーコンさん(@dogdog464646)運営のベーコンさんの世界ブログ
- 最近はnote芸人になった、某アダルトメーカーの元デザイナー、モンブランさん(@MontBlanc04)運営のmontblan9.net
などなど。とても参考になる記事を書いてらっしゃるので、デザイナーの方は要チェックです。収益を公開してらっしゃる方もおりますが、アウトプットをメインにやってらっしゃる方がほとんどなのかなと。
ブログをするメリットはお金だけじゃない
アウトプットをたくさんすると、それ以上にインプットの精度と量が上がります。インプットとアウトプットのサイクルを回せるようになるとデザインスキルが飛躍的に伸びたり、情報感度が高くなります。
また、実際にアイキャッチとかも作らなくてはいけないので、デザインの作業量が増えますね。WordPressを使えばPHPやCSSにも詳しくなるし。情報発信すれば、そこからお仕事につながることもありますし。
実際に、ブログで「フリーランスになりましたー!」と言ったり情報発信したことから連絡いただいてお仕事させていただくことが増えました。感謝&感謝です。
そういった意味で、デザイナーがブログをするのは一石三鳥くらいのお得感があります。オススメ。
note
noteも有料記事として配信することで、マネタイズが可能です。
可能なんですが・・・有料として記事を配信して買ってもらうのってかなりの情報量が必要な気がしており・・・。
記事は書いていますが、収益化はできていません。
その道のオーソリティとして、ある程度の地位が確率された人か、よっぽどの実績を残してそのノウハウを書く(ブログ開設半年で10万PVを達成した、有名企業のロゴを制作したので完成までを解説)とかじゃないと、マネタイズは難しいような気がしています。
今後チャレンジしてみたいところではあります。
そんなヤマダカイト|noteの記事はこちらから。
最近だとビヨンド副業についての記事がよく読まれています。noteはSEOが強い!
noteってやっぱSEOすごいなって思った。狙って書いたんだけどね!#ビヨンド副業 pic.twitter.com/MWIvUpxZlE
— ヤマダカイト@通販デザイナー (@slash_kaito) January 26, 2021
登竜門
こちらはコンテスト情報サイト。企業が賞金かけて、ロゴ制作やキャッチコピー制作させるアレです。
メリットは、
- 大企業のクライアントが多い
- 賞金額がでかい(10万30万とか)
- 有名アートディレクター・クリエイティブディレクターに自分の作品を見てもらえる
- 他の企業もチェックしてるので、次の仕事につながることも
と盛りだくさん。逆にデメリットは
- 応募総数が半端なく多い
- 稼げる確率は非常に低い
- 一つの作品作るのにすっごい時間かかる(逆にかけないと通らない)
という感じ。あまり人気がなかったり、賞金額の低いものであれば倍率もそれなりなので、選びようによるかも。
どちらかというと、稼ぐ以外の目的をメインに考えないとくじけちゃうかもしれません。
スキルや経験をもとにティーチングしたりコーチングしたりする副業
MENTA
もともとこの方の影響でブログを始めたといってもいいくらい影響を受けたiritec入江(@iritec_jp)さん。
長崎県五島出身。遠い縁がどこかでつながるんじゃないかと期待しています。
その入江さんがやられている「オンラインでメンターを探せるサービス」であるMENTAも副業として収入を得ることができます。
自分が持ってるスキルをもとにメンタープランをつくって掲載します。すると、それを学びたい方(メンティー)が登録すればマッチング成立。あとはチャットで色々聞いたり、オンラインで技術を教えたりすることで対価を得る、という流れです。
僕もメンターとして登録してみて思いましたが、自分では当たり前だったり大したことないスキルだと思っていても、場所や年齢が変わればすごく大した事のあるスキルになったりします。誰もが誰かの先生になれる、というのは決して大げさではないんだと思います。
ちなみに価格設定は自由で、多いのは月額1万円のコース。なので、メンターとして人気が出ればガッツリ稼ぐことも可能(みたい)です。
ジャンルも幅広く、
- プログラミング
- デザイン
- 起業・経営
- 動画・写真
- イラスト
- マーケティング
- ライティング
- ディレクション
- 語学
- 営業
- 悩み
- 音楽
- 趣味
- そのほか
といった具合。プログラミングの需要が高く、デザインはちょっと供給過多かも?
なので、単純に「デザイン教えます」や「adobeツールの使い方教えます」とかだと埋もれてしまうかもしれません。マーケティングとライティングのセンスが問われますね(笑)
メンターもメンティーも登録無料です。
本日のまとめ
以上、デザイナー向け副業サービスのまとめでした。
色々考えたりする前にまずはやってみるということが大事だと思いますので、気になるものがあったら手を付けてみましょう。辞めたくなったら辞めればいいんだし。何も失うものはありません。
もちろん受注したら、責任持ってやらないとダメですけどね!
もちろん副業にはメリットもあれば、デメリットもあります。それについては、こちらの記事で。
それでは良い副業ライフを!
コメント
わかりやすくまとめられていて、とても参考になりました。
ランサーズ愛用しています!
趣味は副業さん、ありがとうございます!
今後も順次追加していきますので、宜しくおねがいします!