「アイツはいっつも納期に遅れる」
「スケジュール管理が全然できていない」
デザイナーになって日が浅い方だと、先輩や上司にそう怒られることはありませんか?
その原因は「タスク管理ができていない」から。
タスク管理ができないということは、誰かに自分の時間を管理されるということ。
つまり、この先ずっと上司や先輩の言う通りに作業し続けなければなりません。
もしあなたが「先輩のおんぶにだっこはもう嫌だ!切り抜きや写真整理、バナーのリサイズとかだけでなく、自分でビジュアルを作りたい!」と考えているのなら、まずできるようになるべきこと。
それが「タスク管理」です。
デザイン業務におけるタスクとは
そもそもタスクとは、
①課された仕事、課題
②コンピューターが処理する作業の最小単位
のこと。
①の意味合いで使っているシーンは、よく見られます。
「A社様 5月度キャンペーンチラシ 4/15入稿 4/30納品」とか。
しかし、本来は②のように「処理する作業の最小単位」のこと。
これは普段我々が行なっているタスク管理についても同じです。
料理に例えてみましょう。
料理初心者のあなたは、これからメチャクチャ美味しいオムレツを作る!と意気込んでいます。
美味しいオムレツを作るための「三つ星シェフ監修のレシピ」を準備して、材料を揃えて、調理道具を準備して、卵を割って、かき混ぜて….中略…なんやかんやで完成。
世界一かどうかは不明ですが、美味しいオムレツは無事完成。
この、オムレツを完成させるまでの一つ一つの作業が「タスク」です。
仕事においても同じ。
まず、制作物を仕上げるまでには、さまざまな情報をインプットしておかなければいけません。
商品やサービスの情報、オファー・キャンペーン内容、媒体情報、ターゲットなどなど、、、
また、仕事を進めるためには必ず「相手」がいます。
同僚、上司、代理店、クライアント、印刷会社など。
その人たちとの「やり取り」もタスクです。
デザインの初稿提出〜確認〜戻し〜2稿、といったような作業が発生することを折り込んで考えなければなりません。
この一連の業務をスケジュールに遅れずこなして、初めて「タスク管理がしっかりできた」と言えるでしょう。
タスク管理ができるようになるメリット
もしかしたら社内外にディレクターがいたり、進行管理をする役職の人が別にいることもあるかもしれません。
しかし、タスク管理ができるようになると、いいことばかり。
・先輩や上司に怒られなくなる
・周りからの信頼感が増す
・大きい仕事を任せてもらえる
・自分で仕事をコントロールできるようになる
・無駄な残業が減る
・仕事が楽しくなる
仕事ができるようになると、どんどん楽しくなってきます。
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タスク管理の方法
具体的なタスク管理の方法を見ていきます。
リストアップ
まず制作にあたり必要な情報、確認すべきこと、そしてやるべきことを洗い出します。
イメージとしては家造りが近いかもしれません。
家を作るためにはまず設計図が必要です。
木材なのかコンクリなのか。
平屋なのか2階建てなのか。
必要な情報を集め、いるもの・いらないもの・やること・やらないことをジャッジしていきます。
スケジューリング
やるべきことの洗い出しが終わったら、必要な日数を逆算して納期を設定しましょう。
もし、先方や上司が納期を決められたら期限内に終わるように計算してみます。しかし、どうしても無理そうならリスケの依頼をしましょう。
無理なスケジュールほど無意味なものはありません。
双方にとって不利益です。
制作
仕様や必要な情報が決まったら、一気に作っていきましょう。
いきなりパソコンに向かって作り始めるのではなく、ターゲット像をイメージしてみたり(ペルソナの設定)、Pinterestなどでいろいろなデザインを参考にしたうえでラフを書きます。
思考が整理されるので、手書きがおすすめです。
ラフの書き方やペルソナの設定は、ランディングページの作り方の記事にも書きましたのでご覧ください。
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報告・連絡・相談
上司やクライアントへの報連相は必須。
特にデザイナーなりたての方は、上司にしっかり確認してもらいましょう。
ここで先輩デザイナーの考え方・やり方を聞いておき、しっかり自分の血肉にしておくのが大事。
必ず将来役に立つはずです。
復習
作業が完了しても気を抜いたらあきまへん!
必要な情報はメモしたり、やり方を復習しておくことも大事です。
次回作業する際のスピードアップにつながります。
あと、大事なことはメモ紙に書かずノートや手帳に書きましょう。
日記のように時系列で書くのがオススメ。
情報を整理して引き出しやすくするのもデザインです。
タスク管理に便利なツール
最後に、タスク管理に役立つツールをご紹介します。
大きく分けて2種類。
自分だけで管理するためのツールと、社内や外部と共有するためのツールです。
自分のためのタスク管理ツール
手帳
タスク管理の王道といったらやっぱり手帳。
中でも僕はガントチャートがついたタイプの手帳が好きです。
タスク管理に特化したタイプとしてはこういったものもあります。
手帳については、「ガントチャートで残業を減らす!デザイナーこそ必要なタスク管理の方法」の記事でも詳しく書きましたので、こちらも併せてご覧ください。
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OS標準のメモ帳
MacでもWIndowsでもOSに標準で入っているメモ帳とか付箋アプリありますよね。
ちょっとしたタスク管理ならあれで十分。
消したり、作ったりするのがカンタンで便利。
履歴が残らないので、消し間違いには注意しましょう。
ヤレ紙(裏紙)
さらに大まかなタスクなら、裏紙で十分。
今週やるべき大きなタスクを全部書き出し、午前・午後に振り分けています。
その週の大まかなスケジューリングがカンタンにできるのでオススメ。
共有を前提としたタスク管理ツール
googleスプレッドシート
会社のタスク管理にも使っております。
同期も速いし、共有もカンタン。
しかも無料。とんでもない便利ツールですな・・・。
Google スプレッドシートを使ってみる
Trello
愛用者も多いTrello。直感的に使えます。
ガントチャートがカンタンに作れたりするのも魅力ですね。
Remember The Milk(RTM)
LIGブログで熱烈に紹介されています。
ショートカットキーやシンプルなUI、魅力的なBobというキャラクターがいいのだとか。
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アプリもあります。
まとめ
タスク管理は、とにかく頭の中にあるものを一回書き出して、外に出すのが大事。
例えるならば、外付けハードディスクにいったんデータを置いて必要な時だけ取り出すようなイメージですね。
そうすればメモリも重くならない=頭の中が常に整頓された状態になる、ということです。
しっかりタスク管理して、大きい仕事を任せてもらえるように頑張りましょう!
それではまた。
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