先日まで家庭・保育園・仕事のタスクがパンパンに詰まってて、毎日パニックになっておりました。
仕事がパッツパツの状態は過去にも何度かありましたが、家事・育児・副業に加え保育園役員は未知なるタスク。
そんな、いっぱいいっぱいな僕の心理状態を助けてくれたのが「エッセンシャル思考」です。今回はこちらの本をご紹介してまいります。
エッセンシャル思考の要約
エッセンシャル思考とは「より少なく、しかしより良く」を実践する考え方。
例えば、自分のクローゼットの中を思い出してみましょう。
いつも着る服はほとんど固定で、着ない服がクローゼットの何割かを占めていませんか?
服を捨てずに新しい服を買い足していったら、クローゼットの中はぐちゃぐちゃになり、着たい服は見つからなくなってしまいます。
全てを置くことはできない(トレードオフ)から、自分にとって本当に必要なものだけを残し(選択)、着ない服(ノイズ)は処分すること。
これを現実世界のタスクに置き換えたのが、エッセンシャル思考です。
エッセンシャル思考を実践する方法
全てのことをやろうとしても、1日の時間は24時間しかありません。
自分の時間とエネルギーをもっとも効率的に使い、重要な事だけを集中して行います。
エッセンシャル思考を実践方法は、下記の3つのステップです。
①見極める
エッセンシャル思考において一番難しく、一番重要なのがこれ。
大事なことと、そうでもないことを見極めること。
選択するためには物事の本質をとらえるための洞察力、そして明確で厳正な基準がなければできません。
例えば他の人に仕事を依頼された時、何も考えずに「Yes」と答えるのは簡単ですよね。
でも後で「あー!気軽に引き受けなければ良かった!」と思ったことが一度はあるはず。
それを続けていると、自分にとって本当に大事な仕事をする時間はなくなってしまいます。
いつしか、自分がやりたくもない細かい仕事に追われる毎日に。
優秀な人ほどこのサイクルにハマりやすい、と「エッセンシャル思考」の著者グレッグ・マキューンは語っています。
なまじタスクを処理できるので依頼が絶えず、周囲の期待に答えようと無理なタスク配分を許容してしまうのです。
②捨てる
そうならないために、急な仕事を依頼された場合はまず5秒置き、考えてみましょう。
「これは本当に、会社にとって、ひいては自分にとって大事なことか?」
「他のことを投げ打ってでもすべき事柄か?」
もし「そうでもない」という答えが出たのであれば、やんわりと断りましょう。
例えば「その仕事をするのであれば、他の仕事の納期も遅らせるかクオリティを下げなければなりません。それでもよければ」というように、角が立たないように。
最初は、上司や同僚を残念な気持ちにさせるかもしれません。
しかし次第に、その選択をしたあなたに敬意を抱くようになるでしょう。
自分が本当にやらなければならないことを理解し、信念を持ってやっているということに相手が気づくからです。
もちろん断るときはきちんと思いやりを持って断らないと、険悪になってしまうので注意しましょう。
③しくみ化
上記2つができるようになったら、次のステップです。
その都度「見極めて、捨てる」という作業は効率的ではありません。
「しくみ化」が必要です。詳しくは本書で。
エッセンシャル思考を実践して良かったこと
エッセンシャル思考を知って、一番良かったことは「無理をしなくなった」ことです。
何が自分にとって一番大切か優先順位をつけ、それ以外は諦めてもいい。
その考え方は、僕の心をふっと軽くしてくれました。
一番大事なのは家族だと再認識
例えば、僕にとって一番大事なのは「家族」です。
その家族である子供のお迎えは19時。(現在は妻は時短になったので18時になりました)
コレは絶対最優先事項なので、会社で急に差し込まれた仕事は明日以降、もしくは自分がやらなくても良いと考えるようになりました。
家事・育児も無理に全部やろうと思わない
また、家事・育児に関しても大事なのは「しっかり栄養と睡眠を摂って、元気に楽しく毎日を過ごすこと」なので、可能な限り家事はしないor家電製品に任せます。
ドラム式洗濯機・食洗機・ルンバがあれば、ほとんどの家事は自動化できます。
まさに現代の「三種の神器」。ドラム式洗濯機・食洗機がいかに便利かは、こちらの記事でもご紹介しました。
また子供の食事も遅くならないよう、パルシステムの惣菜などを利用しています。
ブログ・副業は余裕のある時に
ブログや副業に関しても、あくまでサブとしてとらえ、睡眠時間や家族の時間を削ってまでやらないことにします。
ただ、これに関しては検討の余地ありです。
できることなら両方やらなくてもいい状態にしたいですが、MacBook Proを買ったときの家庭内借金を返済しないといけないので・・・

仕事も、家庭も、副業も、と全てをやろうとすると、どうしても無理が生じてしまうのは当然です。
頑張りすぎてしまう真面目な日本人には、ちょうどいい考え方かもしれませんね。
リンカイ、またはコンカイのまとめ
考えてみれば、ブログを始めたあたりから僕はテレビやゲーム(Nintendo Switchを買ったあたりから、ちょいちょいやっています)を辞めました。
別に辞めようと思ったわけではないですが、時間がないので自然とやらなくなりました。
おそらく自分にとって優先順位が低くなったからですね。これもトレードオフ。
普段、意識せずやっているライフハック的なことも載っていたので、「あー!それわかるー!」みたいな感じでした。ライフハックについては、こちらもオススメです。

最後に。本質を見据えて生きることの大切さを表すエピソードで、とても素敵だなと思ったものがあるのでご紹介します。
本質目標は(中略)正しく使えば、人生に意味を与え、正しい方向へと導いてくれる。
(中略)
たとえば、人種差別に対して静かな抵抗を貫いたローザ・パークス。彼女はアラバマ州モンゴメリーのバスで白人専用席に座り、そこから立ち退くことを拒否した。この出来事が、その後の公民権運動に火をつけることになる。
(中略)
「強い決意が、冬の夜のキルトのように、私の全身を包んでいる感じがしました」
その決意が世界中に反響を呼び起こそうとは、夢にも思わなかった。たしかだったのは自分の心だ。彼女は逮捕されながらも、「もう二度と座席のことでこんな屈辱を受けたりしない」と固く誓った。その屈辱を避けるためなら、刑務所に入るリスクくらい受け入れられると思った。
彼女にとって、それが何よりも本質的なことだったのだ。
引用:エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にするP161〜163より
エッセンシャル思考、おすすめです。

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