新型コロナの影響により就活生は通常より様々な不安を抱えていることと思います。
企業側も事業計画や採用計画を変えざるをえないことも多く、はっきりとは予測が立たないことも多い異例の事態となっています。
そんな中、今回は「2022年卒の新卒大学生がウィズコロナ時代の就活に向けてやっておくべき3つのこと」と題し、働き始めて10数年、営業〜編集〜デザイナーと様々な職種を渡り歩いてきたヤマダが、今思い返すと「学生時代にやって役に立ったなー」とか「やっておけばよかったなー」と思ったことをお伝えします。
それが以下の3つ。
- とにかく何かに夢中になる
- ロールモデルを探しておく
- 手と頭を動かし続ける
順番に解説していきます。
とにかく何かに夢中になろう
1つめがこちら。
みんな言うけど、これは本当にそう。「この趣味はモテそうだ」とか「なんかイメージよさそう」とか余計なことは考えずに、とにかく目の前のことに夢中になる。
すると、たくさんのことが学べます。
PDCAサイクルをエミュレータで学ぶ
成功は失敗の母。まずはやってみて、失敗して、原因を調べ、またやってみる。その繰り返しです。僕はそんな PDCAサイクル を、スーパーファミコンのエミュレータで学びました。
全然褒められたことではないんですが、僕は大学も行かずにMacでWindowsを走らせたり、エミュレータでスーファミやいろんなアーケードゲームを走らせるのにハマった時期がありました。
※エミュレータとは
パソコンで別の機械をエミュレート(模倣する)ためのソフト。
あの頃はそんなに情報自体が多くないので、調べる→試す→できない→検証→もう一回試す、みたいなことを一日中繰り返していました。
今思えば、これがPDCAサイクルを回した原体験だったかもしれません。とにかくわからないことは徹底的に調べる。検索ワードを変えたり、あっちのサイトとこっちのサイトに載っていた手法を組み合わせたり。
解決策は失敗を調べることから生まれます。まずはやってみて、失敗して、原因を調べ、またやってみる。その繰り返しです。僕はそんなPDCAサイクルを、スーファミのエミュレーターで学びました。
なんでも自分で調べるクセがついた
また、なんでも自分で調べるクセがついたことで一から十まで教えてもらう必要がなくなりました。
会社の部下を見ていると、「それ自分で調べた方が早くない?」みたいなことを聞いたりします。もし仕事で人に聞くときは「自分で調べてこうだったんですが合ってますか?」とか「他に違うやり方ありますか?」という聞き方にしましょう。
そうすれば質問される方も「あぁ、ちゃんと自分で調べた結果聞いてるんだな。やる気あるな」と思ってもらえ、良好な関係を築くことができるでしょう。
コピーバンドを大量にやって、タスク処理を学ぶ
仕事をしていると急にやらなければならないことが沢山ある時があります。そんな時には優先順位をつけ、やらないことを決めたり無駄を省かないといけません。
僕自身のことでいえば、コピーバンドをたくさんやった経験が役立っています。
僕は大学生の時は軽音楽サークルに入り、コピーバンドをしていました。年に3回から4回ほどライブをするんですが、僕は一回のライブで2、3バンド掛け持ちみたいなことをよくやっていました。しかもパートもバラバラで、東京事変のギター・ディープパープルのボーカル・なんかのベースとか。
そうすると、全ての曲の構成・コード・運指などを色々なことを覚えないといけないわけです。普通に覚えてたんじゃ追っ付きません。だから僕はギターソロとか細かい装飾的な音とかは7割くらいしか覚えませんでした。残りの3割はアドリブで十分。そうすることで、脳の消費メモリやリソースを節約して、サクサクと覚えていきました。
その後社会人になり仕事をしている時に、手に負えないくらいの修正・提案の山に囲まれたことがありました。そんな時にも沢山のコピーバンドをやった経験から、完成度は7割でもいいので納期に必ず間に合わせることを優先して、やること・やらないことを決めました。
「完成度よりも、ゴールを最優先に走る」
今でも、これが僕の仕事におけるスタンスとなっています。
自分のロールモデルになる人を探しておこう
2つめがこちら。
これから就職活動をするにあたり、どんな企業に入ろうか迷うと思います。会社の規模、クライアント、給料、福利厚生、色々な条件がありますよね。
そんな中で、僕が一番に重視すべきだと思うのは「自分のロールモデルになる人がいるか」です。
ロールモデルとは
自分にとって行動の規範になるような人のこと。人は「あんな風になりたい」と憧れを抱くことで、精神的に成長していくと考えられています。
例えば、学生時代にスポーツや勉強ができる同級生や先輩に憧れたことはありませんか?社会人も同じです。まずは「あんな先輩みたいになりたい」と思える人がいる企業に行くと、自分自身が成長できます。
僕は社会人になって4社目くらいまで、そんな先輩も上司もいなかったので苦労しました。
ロールモデルがいるとどうなる?
ロールモデルがいれば、その人に引っ張られることでゴリゴリ成長できます。
例えば、周りがやる気のない社員ばかりなら「仕事を頑張ることはダサいこと」というイメージが自分に植えつけられてしまうでしょう。まさに朱に交われば赤くなる理論。
しかし、ロールモデルが1人いることで「自分もやらなければ」と危機感を感じることができるのです。1人いればOK。
僕自身、20代の時はロールモデルとなる人がおらず、まったく成長せずにダラダラと30代になりました。しかし、30代を超えてからロールモデルに出会えたことで、自分でも成長を実感しています。
ロールモデルを探すならインターンシップかSNS
では、どうやってロールモデルになる人を探すかですが、これはもうたくさんの人に会うしかないと思います。
そういった意味で、インターンは実際に働いているところを間近に見ることができるのでオススメ。働いている姿を実際に見ることでしかわからない部分も多いですからね。
手軽に会うならOB訪問アプリ
Matcher(マッチャー)は社会人と就活生のギブ&テイクをマッチングするサービス。社会人も学生からの意見や考え方・得意とすることを教えてもらい、就活生はOB訪問できます。お互いに情報交換できるのでいいですね。
僕も登録しています。興味があれば探してみてください。
またVisits OBというOB訪問アプリも登録するだけで希望業界・職種の社会人とマッチングしてくれます。就職活動のポイントや何をしておけばいいか、など具体的なアドバイスがもらえるはずです。
SNSやOB訪問などで人と会う時に気をつけること
非常に便利なサービスですが、中にはセクハラするような社会人がいることを忘れないように。
OB訪問アプリで広がる就活セクハラ[Business Insider Japan]
初めての人と会う時には必ず、人の多いカフェなどで会うこと。絶対に車に乗ったり、事務所や自宅には行かないこと。なにか嫌なこと・違和感があったらすぐ帰ること。
これだけは絶対に気をつけましょう。
手と頭を動かしつづけよう
3つめがこちら。
これはデザインなどの技術を要する仕事はなんでも当てはまると思いますが、実際に手を動かし、頭を働かせることが大切です。
デザインの「デ」の字も知らないけど、とにかく作ってみた学生時代
僕は、学校などでデザインを学習したことはありません。ツールの使い方も完全に独学です。昔作ったものを見てみるとひどいもんです(苦笑)
でも、わからないなりに色々と作ってみると気がつくことは多いはず。この形はどうやって作るんだろう?こういう時はどうやって配置したらいいんだろう?そうやって、試行錯誤しながら覚えてきた経験が「わからないことでも、どうにかなる!」という謎の自信の元になっていると感じます。
最初はトレースでもいいので、とにかくたくさんデザインをしてみる。するとツールの使い方やオブジェクトの作り方、レイアウトの仕方などがわかってきます。
すると、スピードが上がる→作る回数が増える→クオリティが上がる、といった流れです。
ある程度のレベルまでいったら、もちろん座学も必要。しかし習いたての方は「ツールに慣れる・馴染む」ほうが先です。たくさんトレースしましょう。
実際に、部下にも「ほぼ毎日1時間だけトレースして提出させる」という宿題を出しています。愚直にやり続けてるうちに、かなりレベルも上がってきたと感じています。
デザインをトレースする方法
お勧めはピンタレストやDribbbleで「これいいな」と思ったものを、ひたすらトレースする方法。
ステキなデザインがたくさんあるので、毎日1つトレースし続ければ見違えるほど上手になると思います。
アプリなどのUIデザインならCocoda!もいいですね。
初心者でもわかりやすいように、お題に対して実際に手を動かしながら学ぶことができます。例えば「名刺リストのイマイチなUIデザインを良くしよう」というお題に、「近接・対比・整列・優先度」などのデザインの要素を取り入れて改善していけば、段々コツがつかめるはず。
僕も実際にやってみました。
Cocoda!で未経験からUIデザイナーになった人のインタビューも。夢あるわー。
リンカイ、またはコンカイのまとめ
2022年卒の大学3年生が、ウィズコロナ時代の就活に向けてやっておくべき3つのことをご紹介しました。
もちろん全部やらなければ就職できないということではないので、自分に向いてそうなことから試してみてください。
ちなみに僕自身でいうと、大学4年生時に全く就活せず、麻雀ばっかりやっていました…。おかげで超絶ブラックなところしか受からず、20代は暗黒期でした。詳しくは半生を書いたこちらの記事で。
デザイナー兼ブロガーであるヤマダカイトの半生を、反省とともに紹介。要はプロフィールです。
普通に恥ずかしい個人情報ですが、学生の皆さまには反面教師として参考にして頑張ってもらいたいです\(^o^)/
あと、ここでは省きましたが自己分析も超大事。
自己分析の本は色々ありますが、正直「メモの魔力」が一冊あれば十分。「ファクト→抽象化→転用」を使って、巻末の「1000の質問」に答えていけば自己分析は完璧だと思います。就活生にめちゃくちゃオススメ。
そのほか自己分析系の記事はこちらから。
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