僕は新卒で営業として入社し、商品企画〜温熱マッサージ師〜雑誌編集と様々な職種を渡り歩いてきました。
そして、ようやく27歳でデザイナーの道を歩み始めた、遅咲きの代表選手です。
僕が未経験からなった方法ととともに、デザイン業界に入ってみて「あの時こういう方法もあったかもなぁ」というのをご紹介します。
これからデザイナーを目指す方の参考になれば幸いです。
デザイナーになるための、はじめの一歩
そもそもグラフィックやwebのデザイナーになるには、どんな方法があるでしょうか。
大きく分けると以下の3つの挙げられます。
- デザイン専門学校に行く
- 職業訓練校に行く
- どこかの会社に潜り込んで働かせてもらう
順に見ていきましょう。
デザイン専門学校に行く
桑沢デザイン研究所や東京デザイナー学院、バンタンデザイン研究所などが有名ですね。
大学とは違い、より実践的なトレーニングが行われるようです。
特に桑沢デザイン研究所は、かの浅葉克己が学長を務めており、講師陣も超弩級のトップランナーばかり。北川一成・葛西薫・中島信也・ナガオカケンメイ・亀倉雄策(退職)・田中一光(退職)などなど・・・。
ここの卒業生は電博アサツーや有名デザイナーが独立した制作会社とかに入る人が多いようです。
そして、カンヌや朝日広告賞受賞者も多数。夜間であれば年齢は幅広く、過去50代の卒業生もいたんだとか。
職業訓練校に行く
意外と穴場で、かつ転職者にオススメなのが職業訓練校に行って学ぶという方法。
その理由は3つあります。
①職業訓練給付金がもらえる
毎月職業訓練支給されます。もらえる額は失業保険の額と同じです。
失業中でも安心して通うことができます。
また、失業保険がもらえない方でも月10万円給付されるそうです。
②実践的なトレーニングを半年間行う
妻が通っていた職業訓練のカリキュラムを聞く限りでは、かなり実践的なトレーニングをしているなという印象でした。
朝から晩まで通い詰めで、課題もたくさん出ていました。
学ぶ範囲も幅広く、Illustrator・Photoshop・InDesign・DreamWeaverの操作方法から始まり、デザイン概論、印刷知識、入稿データの作り方、HTML・cssなどなど。
これらを半年間で徹底的に詰め込んでいくため、中には途中で諦めてしまう生徒もいるほど。
大変なぶん、入社後ある程度戦力になれるくらいのスキルは持てるカリキュラムになっています。
先生方もその道何十年のベテランばかりなので、業界のリアルを教えてくれます。
その分めちゃくちゃ厳しくて、結構キツイこと言われたりもするらしいです。
カリキュラムは訓練校によって異なりますが、妻が通っていたところはかなり厳しかったそう。
③会社見学や就職サポートが手厚い
個人的にはこれが一番オススメする理由です。一般的には知られてないけど、どホワイトな企業の情報がたくさんあります。
妻が紹介された企業の1つ、ある印刷会社はクライアントが官公庁がメインのため公務員のようなホワイトさでした。
デザイナーというとブラックな労働環境というイメージがありますが、ホワイトな企業もあります。
そういったところに入社したい、という方にオススメです。
どこかの会社に潜り込んで働かせてもらう
一番手っ取り早い方法。それがこの「とにかくどこかの会社に潜り込む」です。僕はこれでした。
自分で勉強もしながら、会社でそういう仕事があったら、自分で手を上げてやらせてもらう。そして経験を積みながら転職の機会を伺って一気に飛び込む!という感じ。
少ないチャンスをつかむことが、道を切り開く第一歩だと言えます。
そうして運良く制作会社に拾われ、ご迷惑をおかけしながらも、なんとかデザイナーとして生きながらえてきました。
前いた会社は何もご恩を返せないまま辞めてしまいましたが、今でもたまにお手伝いさせていただいています。
さて、その制作会社に拾われる前の僕の作品ですが、今見ると本当に恥ずかしいくらいのレベル。
デザイナーとしての教育は何一つ受けていないのを差し引いても、完全なド素人でした。
持っていったポートフォリオがこちら。企業情報や個人の写真などもあるので、サムネですが。
よくこれで受かったな、と本当に思います。
会社から家が近いから、とか性格がひんまがってなさそうだから、とかそんな理由です。きっと(笑)
何はともあれ、僕のキャリアもここからスタートしたのでした。
ポートフォリオについては「【中途未経験からグラフィックデザイナーになる方法】vol.3 ポートフォリオ編」にて。
潜り込む前に、出来る限り自分で勉強しておこう!
デザインについては入ってから学ぶとして、IllustratorやPhotoshopなどのツールの使い方に関しては自分で勉強しましょう。
ツールの使い方についてゼロから教えてくれる会社なんて、ほとんどありません。
最近では、対面で学べるストアカや動画学習サービスのschoo、ドットインストールなどで学ぶこともできます。
特にストアカはIllustratorやPhotoshop、Dreamweaverなどのツールを基礎から教える講座もあり、周りに自分と同じ立場の人がいるので、いい刺激になります。
IllustratorやPhotoshopなどのツール学習などのもとより、HTML・CSS・JavaScript・PHPなどのプログラミング、プレゼンテーションの極意などのビジネススキル、ギターやヨガ、ボルダリングなどの趣味まで、ありとあらゆる学びが揃っています。
無料のうえ、Facebookアカウントで簡単に登録できるので、登録だけでもしておきましょう!
そのほかweb上でデザインを学べるサービスはこちら。
リンカイ、またはコンカイのまとめ
これから未経験でデザイナーを目指す方への、僕からのアドバイスは2つです。
とにかく、その世界に飛び込むべし!
勉強は助走みたいなもんです。
助走をつければ少しだけ遠くまで飛べますが、中途未経験の方は助走しているヒマがあったらさっさと飛ぶべきです。
飛んで飛んで、転んでもまた飛んで、気づいたら助走をつけるよりも遠くまで来ているはず。
実践に勝る勉強はない、とはまさにその通りだと思います。
あと、どうしても受け身で学ぶ勉強は身につくのが遅い、と感じます。
自分で悩みながら調べて学んだことは、絶対に忘れません。
実務はその繰り返しです。
筋トレと同じで、ちょっとキツイくらいの負荷をかけたほうが人は早く成長します。
結局やる気と誠実さ!
どんなにスキルがあったとしても、企業側はその人の伸びしろを考えます。その伸びしろはどこで計れるか。
結局やる気があるかどうか、だと思います。
やる気に満ちあふれて「俺は絶対◯◯になる!」といった高い目標を持った人間であれば、必ず成長してくれるという期待感がもてます。
また、一般的にデザイナーは内向的で人とのコミュニケーションが少ない職種というイメージがあるかもしれません。
ですが、やはりデザイナーでもコミュニケーション能力が高いほうが、プレゼンも上手にできるし、提案も通しやすい。営業との意思の疎通だって必要です。
決してコミュニケーションに長けるべき、というわけではありません。コミュニケーションを取る際に誠実さがあるかどうかが、その人の価値を高めたり、逆に下げたりするのを常々感じます。
「こうしたら助かるだろうな」「ありがとう、助かります」などの誠実さがあるだけで、この人と一緒に働いてみたいなと少しでも思わせることができます。
たとえデザイナー未経験だとしても、それが大きな強みとなるはずです。
ただし、面接でいきなり「アピールポイントは誠実さです!こんなエピソードがありまして・・・」なんて言ってもお仕着せがましいだけです(笑)
日頃からそういったことに注意するようにしましょう。日頃の言動・行動は必ず面接でも表れます。
終わりに
デザイナーを目指す方 は、徹夜もあるし、クライアントからの無茶振り・暴言もあるし、それなりにキツイ業界だというのを覚悟しておいてください(笑)
強い意思があれば、何にだってなれる!がんばってください!
それではまた。
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