クリスマスがまだ来ていないのに年賀状を準備することに、毎年違和感を感じています。
どうも!ヤマダカイト(@slash_kaito)です。
とはいえ早く準備しておかないと、直前で焦るのはナンセンス!
デザイナーにとって〆切とは「絶対越してはならないデッドライン」なのである….。
これも仕事の一環!と考えて、真剣に作りましょう!
「ていうか、そもそも年賀状作ってないし!作る予定ないし!」そんな方もいるかもしれません。
ノンノン!デザイナーならば年賀状は作りましょう!だって制作実績になるんですよ!!!
しかもクライアントがいないから、思う存分クリエイティビティを発揮できる格好の場!!
今回はそんな、デザイナー×年賀状についての話です。
※2017/12/27追記
2018年ヤマダ家の年賀状を追加しました!
※2018/1/3追記
2018年ヤマダ家の年賀状(Bパターン)を追加しました!
※2018/11/7追記
2019年用年賀状の情報を更新しました!
※2019/1/7追記
2019年ヤマダ家の年賀状を追加しました!
デザイナーが年賀状を作るべき理由
デザイナーが年賀状を作るべき理由として3つあります。
アイデア・思考法・進行管理のトレーニングになる
どんな人に?どんな表現で?なにを?どんな方法で届ける?というのが制作物の基本。
ハガキサイズという狭い空間の中で、どれだけ己のクリエイティビティを発揮できるかの真剣勝負….!
といったら大げさですが、どうやってこのスペースにデザインするかはあなた次第。
なんせクライアントがいない分、表現は自由。新しい表現のチャレンジも存分にできてしまうので、これを使わない手はありません。
しかも〆切まで設定されているなんで!
〆切前じゃないと本気出せない方にも優しい(笑)仕様です。
制作実績になる!
気合いを入れて作った年賀状は、制作実績にもなります。
よく言われることですが、名刺やハガキなどは字詰めなどの細かい部分で出来不出来が見えやすいので、その人の実力が丸わかりです。
細かな調整まで気を抜かないように!
仕事では使わないような、アイデアや技術などを試す場としても最適ですね。
仕事につながることも
作った年賀状を見た友人や知り合いが、もしかしたら仕事をくれるかもしれません。
「えっ!ヤマダさんめちゃくちゃいいデザインしますね!今度私の名刺作ってくださいよ!」とか。(言われてみたいですねぇ…)
そう考えたら、色んな人とつながっておくことも大事ですね。
僕は出不精な上、割と友人と没交渉になりがちなので、気をつけようと思います….。
って色々能書き垂れたけど、単純に素敵な文化じゃない?
今は年始の挨拶もメールでサッと済んでしまうかもしれません。
ですが、手紙を送り合うのって素敵な文化だなーって思うんです。
直筆の手紙に心がこもるように、一生懸命作ったデザインにも心がこもります。
普段なかなか会うのが難しい人、タイミングが合わず連絡を取れない人とも、年賀状という場を通してコミュニケーションが取れる….。
素敵なことですね。
年賀状を作るときのアイデア
そんなハガキという場でのコミュニケーションである年賀状。
よくあるのが、子供や家族の写真が写っていて、「あけましておめでとうございます」の文字があって住所や名前、それにメッセージが書かれたもの。
全然コレでもいいと思うんですが、ただ単に近況や近影を伝えるだけではもったいないですよね。
でもイラストとか描けないし!そもそも、そんなの思いつかないし!といった方にオススメなのが、こちらの考え方。
「手紙もひとつのコミュニケーション。年賀状を受け取った人が、驚き、悲しみ、喜び、怒り、どんなものでもいいので、なんらかの感情を抱かせるようにする」
これは宣伝会議主催の「アートディレクター養成講座」に通っていた時、デイリーフレッシュの秋山具義氏に教わりました。
最近ではすっかり食べログレビュアーとしての顔も定着した感がありますが(笑)アートディレクションも抜群に素晴らしい方です。
さて、何らかの感情を抱かせるというのはどういうことか。
具体的に説明します。
鉄オタの年賀状
例えば、こちら。
今年一番の年賀状やな pic.twitter.com/X8UsWRUobH
— ムミ男㌠ (@blue_trumpet) 2015年1月1日
めちゃくちゃユーモア溢れててクスッとしますよね?ああこの人電車好きなんだな、今度会った時その話してみよう、とか。
届いた人に喜びを与えています。
仕事関係の人には出せない年賀状
宛名面にもこだわったのがこちら。
年賀状三銃士を連れてきたよ pic.twitter.com/Q1WkTBstQ8
— 変直自賛 (@kagakubuin) 2015年1月2日
これは驚き。届くんですね。。。あとなんか謎のキャラクターのシュールさが笑えます。
驚きとともに楽しみを抱かせています。高度な技です。
でもちょっと仕事関係の人には送りにくいですね。
こういったように、喜怒哀楽(哀しみはちょっとアレですが)を感じてもらえるような年賀状は人の心に残りやすいということです。
人の感情を動かして商品やサービスを売る、という広告作りにも通じるものがありますね。
もうひとつ、アクションをしてもらえるような仕掛けを
僕はもうひとつ思うところがあって、上記のなんらかの感情を抱かせるに加えて、
「アクションをとってもらえるような導線を作る」
があると最高かなと思います。
例えばこちら。
画像引用:nanapi「【DL可】ムカつく奴に送る年賀状テンプレート6種類」より
「なんかスゲーものがQRコードで添付されてるっぽい!」
画像引用:nanapi「【DL可】ムカつく奴に送る年賀状テンプレート6種類」より
「・・・・」
これはQRコードで期待値を上げて、読み込んでみたら、ただのなんでもない石の画像でテンションを下げるという「人を小馬鹿にするための年賀状」。
これは怒りですね。でも冗談のわかる間柄や、深い関係を築いている親友であれば、そのあと確実に笑いになります。
この「QRコードを読み込む」のような、ちょっとしたアクションが意外と人は好きです。本能的に楽しいからです。
子どもを見ているとよくわかります。
例えば「ボタンを押せば、マリオがジャンプする」
「ボタンを押せば自動的に電車が走り出す」
など、ボタンがあるととにかく押したくなるようです。
本能なんですよね。
年賀状も広告ととらえて、効果測定までできたら最高(完全な思いつき)
上記のようなアクションがあるだけでも楽しいですが、例えば「ブログにアクセスしてもらう」というのをコンバージョンとして設定してもいいかもしれません。
広告と同じように「商品やサービスを売る」部分(AIDMAやAIDAで言うところの最後のAですね)があると、広告として最大限機能しているんじゃないかと。
まあ年賀状にそこまで求めなくてもいいのかもしれませんが(笑)
書いているうちに思いついただけなので、具体例はありません。。。
ヤマダ家の年賀状を公開
そんなことを考えながら作った、ヤマダ家の年賀状をご紹介。
偉そうなことを言いながら、そもそも年賀状作り始めたのも一昨年くらいからなので少ないですが・・・
2016年の年賀状
結局出してはないんですが、こちらが2016年の年賀状。
ポイントとしては顔につけて遊べる、というところです。こんな感じで。
なぜ出してないかというと、カタチが定形でないと年賀状としては出せないらしく・・・初めて知りました。穴を開けて輪ゴムを通さないといけない、という手間が課題ですね。
2017年の年賀状
こちらは2017年の年賀状。今見るとお恥ずかしい部分がたくさんあるんですが・・・(恥)
ポイントとしては、酉を表現するのにウチの子の手をスキャンして使ってるところ。
上記の考え方でいうと、この「子どもの手と比べてみる」というアクションが面白い部分かと思います。
妻や僕の両親など、赤ちゃんの時からウチの子を知っていれば「大きくなったねえ!」ということになりますし、そうでない人からしてみれば「ちっちゃくってカワイイ〜!」ということになります。
一粒で二度美味しい。
グ○コですね。
2018年の年賀状
こちらが来年2018年用の年賀状。
2時間あまりで作った割にはいい出来・・・!(自画自賛)
ポイントとしてはyear(年)とear(耳)をかけておりまして、戌年ということでさらにdog ear(ドッグイア)をかけてます。
ドッグイア(Dog ears、Dog-ear)とは、もともとは本や雑誌などのすみを折り曲げることによって、しおり代わりに活用すること。角折れとも言う。
同義として、現在コンピュータの世界では、オンライン上でブックマークを管理するシステムの総称として利用することをさす。Web 2.0を代表するテクノロジーの一つで、個人のブックマークを不特定多数で共有することによって、人気のあるブックマークのランキング、タグを使ったユーザー主導型の分類(フォークソノミー)といった機能を備える。
引用:Wikipediaより
「ハガキの端を折ってドッグイアを作るように、ウチの子の耳を作って犬に変身させてあげてね!そして今年も、山田家をブックマークするようにチェックしてね!」みたいな想いを表現しています。
本当はサイトに誘導しようかと思ったんですが、そこまでしなくてもいいかなと。
しかも妻に「親戚にはいいんだけど、友だちにはちょっと送りにくい(^_^;)」と言われてしまったので、もう一つ作ります。いまさらですが(苦笑)
納期ギリギリ・・・!もしくはアウト・・・!ダメダメデザイナーですな。
2018年の年賀状(Bパターン)
そして、こちらが妻用。三が日も過ぎようとしているギリギリでできました・・・(汗)
3歳児に手で犬を作らせるのに苦労しました。
でもいい感じに影ができたので、あまり要素を入れずシンプルに。
2019年の年賀状
年末は長崎に行ったり、帰ってきてからも忙しくて(スマブラで)年明けになってしまい妻にメッチャ怒られました。。。
急ぎの仕事感が出てて公開するか迷いましたが、反省のためにもここに載せます。
本当はイノシシ男の僕に、ウマ男の子供が乗っているという構図だったんですが間に合わず・・・。
時間ない方やデザイナーじゃない方向け!ユーモア・おもしろ・インスタ風デザインの年賀状サービス
とはいえ、「仕事が激務で年賀状つくる時間がないよ!」という方や「デザイナーじゃないから作れないよ!」という方に便利な年賀状サービスをご紹介します。
よくあるデザインじゃちょっと・・・という方のために、デザイナーの端くれである僕ヤマダが「こんな年賀状届いたらちょっとテンション上がって、なんならしばらく壁に飾っちゃうぜー!」みたいな基準で選びました。
年賀状印刷のおたより本舗
デザインがとにかく豊富で、中にはこんなおもしろいものから、
画像引用:年賀状印刷のおたより本舗
こんなレトロでシャレオツなものまで。
画像引用:年賀状印刷のおたより本舗
しかも安い・・・!
2018年11月26日(月)昼12時までなら早期割引で35%オフ、同時注文なら45%オフなんだそう。(価格はデザインによります。また、宛名印刷などのオプションは除きます)
デザインの参考にもなるので、自分で作るよって人も一見の価値ありです。商品の一覧はこちらから→https://happy-card.jp/ne/page/category/top.html
早期割引中なのでお申込みはお早めに!ご購入はこちら↓
インスタ風の年賀状なら!年賀家族2019
まずサイトがおしゃれ。
TOPのヘッダーがアニメーションになっており、家族のキャラクターがテコテコ動きながら年賀状を作っていく動きがカワイイ・・・!それだけでちょっと注文したくなります。
こちらは年賀家族という名前だけあって、こちらは自分や家族の写真を使ってデザインするタイプ。
インスタで写真は撮り慣れてるけど・・・という方にオススメです。
自社のデザイナーが作っているだけあって、こだわりを感じるデザイン。
画像引用:年賀状なら年賀家族2018
インスタ風、雑誌風、クリエイター風などなど、おしゃれなデザインが盛り沢山です。デザインの一覧はこちら↓
ここの一番の特長は3種類から紙を選べること。
全てのデザインで「最高級銀塩プリント」「モダンマットプリント」「ノスタルジックプリント」から選べます。
特にノスタルジックプリントは風合いたっぷりで、レトロな感じが好みです。
2019年はパワーアップしたようで、新登場の「パールリッチペーパー」を加えた「フォトプリントペーパー」「ナチュラルペーパー」の3種類から選べます。
パールリッチペーパーはその名の通り、真珠のような輝きが特徴の紙。高級感のある仕上がりになります。
こちらも早期割キャンペーン中で、2018年11月13日(火)16時までのご注文で基本料金が47%オフになります。
ご注文はこちらから↓
本日のまとめ
さて、ここまでご覧いただいたあなた。年賀状を作りたくなりましたかね?
年賀状を作る理由として、自分本位な理由を3つ挙げましたが(笑)本来であれば、旧年お世話になった人に送るのが礼儀とご挨拶。
「アイツはちゃんとしているな〜」と団塊の世代からの評価も上がることでしょう。
あっ、また自分本位な理由に(笑)
頑張って年賀状書きましょう!ナイスなのができたらデータでもいいので、僕にも送ってください!
宛先はこちら!info@rinkai-design.com
宜しくお願いします!
デザインの基本原則を知ってオシャレな年賀状を作りたい方は、コチラもご参照ください。
デザインの基本原則である、余白やジャンプ率・字詰め・トンマナなどについて、わかりやすく解説しています。
それではまた!
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