毎日クライアントや上司の罵詈雑言に耐えて(るかどうかは知りませんが)頑張っている、サラリーマンデザイナーの皆さま。
ご結婚されている方で、奥様にお金のことや将来のことについて問い詰められたことはありませんか。僕はあります。しかも、かなりしょっちゅう(笑)
「貯金どうするの?」
「家買えるの?」
「世帯主なんだから将来設計ちゃんとしてよ」
「奥さんが働かなくてもいいくらいの甲斐性がないとね」
ああいやだ(笑)
そこで、今回はそんな現状を変えるべく僕がしたことをご紹介します。
ライフプラン表を作り、妻にプレゼンする
僕がしたのはたったひとつだけ、この「ライフプラン表を作り、妻にプレゼンする」でした。
ライフプラン表というのは、家族構成・年齢・世帯年収・年間の収支・今後出ていくお金・将来の予定や目標などを、時系列で全て一枚に落とし込んだものです。
以前の記事で、これでもう妻に怒られない!仕事から帰った後の夫がすべきことがありましたが、妻の毎日のイライラを消す度合いは、ライフプラン表のほうが大きいかもしれません。
まずは、下のテンプレートをダウンロード!
※ご使用になる場合は、左下の「sheet1」を右クリック>コピーしてお使いいただくか、左上の「ファイル→形式を指定してダウンロード」からダウンロードしてお使いください。
ライフプラン表を作っただけで、妻のイライラが減った理由
なぜ妻はライフプラン表を作ったくらいで、イライラが減ったのでしょうか。
突然ですが本人に聞いてみました。(ちなみに妻は九州出身で、僕相手に話す時も方言で話すので、そのまま文字に起こしました)

許可を取っていないのでぼかしています。
「今まではやっぱり不安やったんよねー。私が1人で家のこと考えてて。しかも子育てもして、働いて、みたいな全部私1人でやってるような感じがして。だからカイトくんが家のことを考えて、家族を引っ張ってってくれると安心する」とのことでした。
こうやって見ると全然なんにもしないダメ夫みたいな感じですが(笑)
ちゃんとやることはやっております。しかし確かに今考えると、将来設計に関しては「なぁなぁ」で済ませていました。反省….。
自分も思い当たる節があるかも…..とドキッとされた方は、上のボタンからテンプレートをダウンロードして早速ライフプランを作っていきましょう!
ライフプラン表の作り方
それでは、実際にライフプラン表に記入していきます。
まずはご家族のお名前、年齢、手取り年収を記入。そして合算された金額が、あなたの家族が1年間に使えるお金です。
これをどのように割り振っていくかが下の「支出」の項目の部分です。家賃や光熱費、教育費や遊興費などなど….。ご家庭によって大きく変わってくると思います。
とまぁ記入していただいておいてアレなんですが、「じゃあ何を節約しよう」とか「これが高すぎます。何パーセントに抑えましょう」とかは僕にはお答えできかねます。フィナンシャルプランナーにご相談ください。
ライフプラン表を作るにあたっての大切な3つのこと
僕がお伝えしたい、大切なことは3つです。
1 家族の目標を決める
どんな風に人生を過ごしていきたいかは人それぞれに違います。都内の一等地で暮らすのか、通勤はしんどいけれど郊外で暮らすのか、地方にUターン・Iターンしてのんびり暮らすのか。また家は買うのか、買わないのか。車は?旅行は?
自分たちが心地いい暮らしというのは、どういうものかを棚卸しして、取捨選択していきましょう。
2 お金が出ていく節目のイベントをちゃんと把握する
住宅の購入、車、季節のイベント、などごそっとお金が出ていくタイミングがあります。特にお子様がいるご家庭なら、なおさらです。
そういった節目のイベントを前もって把握し、いくらお金がかかるかを算出しておくことも大事です。ここを意識しておくと、お金が出ていくときの心構えもでき、貯金のための意識づけもできるので一石二鳥。
3 家族の目標を達成するための、具体的な方法を決める
目標が決まっても具体的な方法を考えておかないと、絵に描いた餅になってしまいます。
例えばヤマダ家で言えば、「2020年に家を買う」というのがあります。これを達成するためにはどうしたらいいか。
3000万円の家を買うとします。じゃあ頭金は500万くらいで現在の貯金が200万だとすると、残り300万円を3年間で貯めないといけない。では1年間で100万=月約9万円。
世帯手取り月収が50万だから、毎月9万円貯めるにはアレとコレを削って….といった具合です。
これは「戦略、作戦、戦術、兵站」の考え方で、会社経営の話でもよく使われます。
また、仕事における目標設計も書いておくと説得力が増します。ライフプラン表の「給与が上がる根拠」の部分ですね。
「でも別に会社での目標なんて特に思いつかないし….」という人はライフプランの目標から逆算的に作っていくのがオススメです。
例えば今現在、毎月残るお金が5万円だとして、これをもっと増やしたい。では、収入を増やすためにどうすればいいか。「会社の給料を増やす→そのために出世しないといけない→与えられた仕事はもちろん、自主的に提案して会社の利益を増やす=来年には役職を一つ上げる」といった具合に。
詳しくは以下の記事に。
ちなみに僕のライフプラン表では、毎年昇進して2020年には事業部長になってる予定です(笑)まぁ例え無理だったとしても、そのモチベーションや努力は無駄ではないですからね。ちょっと無理かも?くらいの塩梅で設計するといいかもしれません。
いよいよ妻にプレゼン!でもどうやって伝えればいい?
さあ、ここまできたら準備完了。あとは奥様に伝えるだけです。
でもいきなりライフプラン表を見せながら「ではこれよりプレゼンを始めます!(キリッ」なんて中々難しいですよね。
そこでオススメな方法が、2つあります。
1つ目は「何気なく机の上に置いておく」です。
「これなに?」と突っ込んでくれば、こっちのもの。例え突っ込んでこなくても、「夫ったらこんなに真剣に家族のこと考えてくれてるんだ…!」と思わせられるという二段構えの策。
2つ目は、「海外旅行行きたいね〜」と言われたら「これくらいお金かかるよね!だから毎月これくらい貯めていけばいいんじゃない?」とライフプラン表をそっと出す、です。
海外旅行じゃなくてもお金のかかるものであればなんでもOK。
これを見せることで「夫ったら、まるで豪華客船クイーンエリザベス号並みに安定感のある人生という名の旅路をお届けしてくれそうだわ….!」となるかどうかはわかりませんが、何らかの効果はあると思います。
これに加え、いかに仕事を頑張っているかをアッピールすることも大事です。
しかもネガティブさを出さず、あくまでポジティブに。
「俺この間クライアントにめちゃくちゃボロクソに言われて、マジでハゲそうだったけど修正案出したらスッゴイ喜んでもらえてさ!」みたいな感じです。
すると、「家族のために頑張ってくれてるんだなぁ…」と素直に感謝されます。
さらに、辛いことにもくじけず頑張っていることで、人生を切り開く生命力の強さを感じさせることができます。
我が家の妻曰く、「カネを稼げる力=生命力の強さ=真のモテ力」らしいので。
3つ目が、スプレッドシートのURLをそっと送る。
スプレッドシートは共有した相手も編集することもできます。
家族で共有しておき、それぞれが記入していくというのもありですね。
本日のまとめ
さて、以上「妻を安心させるライフプラン表の作り方」でした。
やはり「安心感」というのは、家族を作っていく上で大事なキーワードになってきます。特にデザイナーは薄給なことが多いです。しかし、少ない給料でも目標を立て、削れるところを削ることで、幸せな家庭をつくることは可能です。
そのほか、僕が(妻を怒らせないように)気をつけていることは、こちらの記事から。
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